2026 年より、国内最高峰を誇る全日本スーパーフォーミュラ選手権へ新たに名乗りを上げたナビクルBuzz MK Racing。近藤真彦氏が代表を務める株式会社エムケイカンパニーとパートナーシップを組み、車買取一括査定サイト『ナビクル』をメインスポンサーに迎え、Buzz Racing は新たな一歩を踏み出した。
FIA F2 など海外レース経験豊富なドライバーのロマン・スタネックは、開幕戦もてぎで走行を重ねるごとに自身のレベルを高めるとともに、クルマのポテンシャルを最大限に引き出すドライビングを披露した。
デビュー戦ながらも予選Q2 進出を決め、決勝はヘビーウエットという難条件の中でもポイントを獲得。
高いパフォーマンスで存在感を示した。続く第2 戦では惜しくもポイントには届かなかったものの、確実に完走を果たし、次戦へと繋がる貴重なデータを蓄積。チーム全体の士気もさらに高まりを見せる中、ナビクル Buzz MK Racing は次なる舞台、九州大会へと挑んだ。
年に一度の九州大会となる第3戦オートポリスは、もてぎ大会とは異なり1大会1レース制が採用されており土曜日に予選、日曜日に決勝が行われるスケジュール。また、今大会は通常の予選Q2 に加え、上位5台がポールポジションをかけて争うQ3 が追加され、3 段階のノックダウン方式で争われるというもの。予選では常にタイムが拮抗したアタック合戦が繰り広げられるスーパーフォーミュラだが、今大会はより一層の緊張感に包まれていた。
搬入日となった金曜日は終日雨に見舞われ、サーキットは霧に包まれていた。一転して予選日となる25日(土)は朝から青空が広がり、天候は大きく回復。コース上にはところどころにウエットパッチが残るものの、気温15 度/路面温度19 度のドライコンディションのもと、9時15 分にフリー走行がスタートした。早々には1台のスピンによる赤旗が掲示されるも、そのあとは順調にセッションが進んでいく。スタネックは初走行となるオートポリスでの経験値を高めるべく、序盤から連続周回を重ね、コースの習熟に集中。限られた走行時間の中で着実にラップを積み重ねていった。
ある程度の周回を重ねたところで、開始から約60 分のタイミングでニュータイヤを投入。予選を見据えたアタックへと移行しようとした矢先、1 コーナー立ち上がりで痛恨のスピンを喫し、マシンはグラベルにストップ。これにより赤旗の原因となってしまった。幸いにもダメージは最小限にとどまり、ドライバー、マシンともに大事には至らず、その後の走行再開が可能となった。終盤の組分け走行に移ると、B組で出走したスタネックは、2セット目のニュータイヤを履いて出走。ところが、セクター3で痛恨の2度目のスピンを喫してしまい、予選に向けた十分なアジャストを完了できないままフリー走行を終えるこ
ととなった。
順応性の高いスタネックも「プッシュして色々トライしていこうというなかで、2 回スピンがありました。今まではそういったミスをあまりしたことがなかったので残念です」と語り、スーパーフォーミュラの難しさを痛感。ただ、フリー走行ではマシンバランスの良さ、そしてトップ10 圏内を狙える手応えも得ており、ナビクル Buzz MK Racing は前向きな姿勢を崩すことはなく、予選へと準備を進めた。
フリー走行を経て約3時間後、気温20 度/路面温度32 度のコンディションの下、定刻14 時15 分より予選がスタート。Q1B 組に出走したスタネックは最後尾でコースインし、アウトラップを経てタイヤの熱入れを行おうとした矢先、1 コーナーの進入でイエローフラッグが振られたため中断。1 台がスピンしたため早々に赤旗となり、仕切り直しとなった。残り7 分30 秒ほどで再開されると、スタネックは再び入念にタイヤのウォームアップを遂行し、1分を切ったタイミングでアタックへと入っていく。全セク
ターで自己ベストを更新するクリーンなラップをまとめ上げ、1分27 秒966 をマーク。6番手でQ2 進出へと繋げた。
12 台によってQ3 進出を賭けて争われたQ2 は、気温19 度/路面温度30 度とQ1 に比べて、やや落ち着いたコンディション。スタネックはタイミングを少しずらし、ユーズドタイヤでコースイン。1 周のみでピットへ戻り、ニュータイヤへ交換すると、2 周かけて入念にウォームアップを行いアタックへと入る。記録した1 分27 秒366 で一時は10 番手につけたものの、終盤のタイム更新によりポジションを落とし、最終的に12 番グリッドを獲得した。
予選終了後、長谷川監督は「Q2 ではクルマのバランスとセクター3でのパフォーマンスが不足していたと思います。そこさえクリアできれば、トップ10 圏内も狙えたはずです」と悔しさを口にした。Q1 のタイムを上回るパフォーマンスは見せたものの、セクター3 での伸び悩みが響き、大幅な更新には至らず、順位を上げることができなかった。それでも明確な改善点を掴んだチームは、決勝での巻き返しとポイント獲得に向けて照準を合わせた。
決勝日のオートポリスは、予報通り朝から断続的に雨を降らせ、上空には霧も漂っていた。スーパーフォーミュラのスタート進行が進むにつれて雨脚は強まる一方。グリッド上でも念入りに作業が行われるなか、レース開始時刻が刻々と迫るが、スタート2分前にディレイがアナウンスされることに。その後、セーフティカー(SC)先導のもと、一度は決勝レースがスタートを切られたが、1周のみで赤旗が提示。レースは中断という形ではあったが、天候の回復が見込めないため、そのままレースは終了となってしまった。代替えレースについては議論中とのことで、今後の発表が待たれる状況だ。
今回は決勝レースが不成立とはなってしまったが、ナビクル Buzz MK Racing は開幕戦に次いで、まずは目標としている予選Q1 突破とQ2 進出を達成。開幕2戦で積み重ねてきた走りと、得られた確かな感触は、確実に次戦以降へと繋がることだろう。約1カ月後に控える第4・5戦鈴鹿に向け、チーム一丸となって準備を進めていく。
初めてのオートポリスということもあり、フリー走行ではコースの習熟に重点を置いて走行しました。クルマの調子も自身のフィーリングも良く、少しずつ攻めた走りができたので、充実したセッションでした。新規チームでありながらも、もてぎ大会から継続して再び予選でQ2 進出を決めることができたのは、とても嬉しかったです。メカニックとエンジニアの力強いサポートがあってこその結果だと思っています。
トップ10 を狙えるだけのパフォーマンスはありましたが、トップとの差はまだあるので、今後に向けてさらにパフォーマンスを向上させていきたいです。決勝は悪天候でレースがキャンセルになりとても残念です。次戦の鈴鹿に向け、しっかりと準備を進めていくので、引き続き応援よろしくお願いします。
開幕戦は予選も決勝もともにマシンバランスも良かったので、前戦のベースをそのままにオートポリス仕様に少しアジャストしたクルマを持ち込みました。フリー走行では2度のスピンがあり、ニュータイヤを履いた状態でのデータを取る
ことができないまま予選に挑むこととなり、少し不安もありました。ですが、予選Q1 では非常にライバルも多く大接戦の中でQ2 進出を決めてくれ、チームにとってもとても嬉しい瞬間でした。
その一方で、クルマを煮詰めきれなかった部分もあり、今後に向けて改善が必要な点も見えた予選でもありました。決勝は残念ながら悪天候により、中止となってしまいましたが、次戦鈴鹿でもQ1 突破とポイント獲得を目指して、準備を進めて参ります。
いつもあたたかく応援いただいているスポンサー様、関係者の皆様、今大会も本当にありがとうございました。
引き続き、よろしくお願い申し上げます。








