チーム発足後初レース、ポイント獲得でポジティブな開幕戦に!
RACE REPORTS/Round.01 / 02
2026 SUPER FORMULA

チーム発足後初レース、ポイント獲得でポジティブな開幕戦に!

チーム発足後初レース、ポイント獲得でポジティブな開幕戦に!

モビリティリゾートもてぎ
2026年4月3日-5日
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PRACTICE
4月3日(金) 天候:晴れ/路面:ドライ

国内最高峰かつ絶大な人気を誇る全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦すべく、名乗りを上げた「ナビクル Buzz MK RACING」。近藤真彦氏が代表を務める株式会社エムケイカンパニーとパートナーシップを組み、車買取一括査定サイト『ナビクル』をメインスポンサーに迎え、Buzz Racing の新たな挑戦が始まる。『国内外のドライバーにチャンスを提供し、世界に通用するドライバーを輩出し、このSFを他チームとともに国際的に広く世界に認知を向上させる活動』を理念に、FIA F2 など海外レース経験豊富なロマン・スタネックをドライバーに迎え開幕戦に挑む。予選Q1 突破Q2 進出、トップ10 入りを目標に更により多くのポイント獲得を目指す。

新たな挑戦となる今シーズン、2月 25 日〜26 日に鈴鹿サーキットで行われた公式テストでお披露目となったが、あいにくの天候によりドライコンディションでの走行時間とデータが少ない状況で臨んだ開幕戦となった。1大会2レース制が多いスーパーフォーミュラは、レースウイークの金曜日からフリー走行がスタート。4 月3日は朝から晴れ渡り、午後にかけても強い日差しが差し込み午前と午後ともにドライコンディションでの走行が叶った。スタネックも含めチームも、もてぎでは初めての走行ということに併せ、ドライコンディションでの走行データを収集するため午前は 27 周、午後は 25 周と多くの周回数をこなした。

午前の自己ベストタイムは1分 31 秒 561 だったが、チームのフォローと、木村偉織ドライビングアドバイザーの教えの元で午後の最後のアタックで1 分31 秒023 までタイムを短縮させ、トップとの差も確実に縮めることに成功。スタネックは「鈴鹿のテストでは結果も踏まえてとても不安でしたが、レースウイークに入るとチームもメンバーも懸命に動いてくれて、クルマのセットアップもパフォーマンスもとても高くて満足しています。チームには本当に感謝しています」と自信にも繋がった様子。そんなスタネックのドライビングと取り組みに刺激を受けた「ナビクル Buzz MK RACING」チーム全員の士気も上がり、さらに万全な状態で翌日の第1戦に挑めるように念入りに準備を進めた。

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QUALIFYING — Round 1
P9
4月4日(土) 天候:曇り/路面:ドライ

金曜日の初日とは打って変わり4日は朝からどんよりとした雲が上空を覆い、気温 13 度/路面温度13 度という少し肌寒いドライコンディションで第1戦の公式予選がスタート。スーパーフォーミュラ初予選となったスタネックは、公式予選 Q1 のB組から出走した。セッション開始時のピットアウト時にエンジンストールし予定していたコースインタイムから若干遅くなり、ヒヤリとする場面もあったが、即座に切り替えてアタックへと挑む。

タイヤのウォームアップを念入りに行ってアタックを遂行すると、初日の自己ベストを大きく上回る1分 30 秒 474 を叩き出す。トップとはわずか 0.356 秒差の暫定2番手につけた。その後ライバルたちのタイムアップがあったものの、4番手で Q1 を突破して見せた。さらに Q2 ではステネックも自信を持っているブレーキバランスのマネジメント力を最大限に活かしてタイヤを温めて、ウォームアップを遂行しアタックへと入っていく。スタネックの高いスキルとクルマのポテンシャルを最大限に発揮できれば、上位グリッド獲得も見えているだけに気合が入る。

アタックラップで、1分 30 秒 263 と自己ベストタイムを更新。しかしライバル勢のタイム短縮が著しく10 番手となった。ところが上位1台が予選後の車検で不合格になり予選タイムが抹消となったため、順位が繰り上がり9番手からスタートできることに。スタネックは「自分のドライビングとクルマのパフォーマンスを見ても、もう少し良いリザルトを望めたと思っています。でも結果的には満足しています」と笑顔を見せていた。10 番手と言え、トップとは 0.416 秒差で確実に成長を見せ、チームにとっ
てもスタネックにとっても初めての予選で Q2 に進出できたことは十分なプラス要素となった。この順位を活かし、決勝ではさらなる上位フィニッシュを目指すべく準備を進めた。

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RACE — Round 1
P10
4月4日(土) 天候:雨/路面:ウエット

公式予選を終えると昼前から本格的に雨が降り出し天候は悪化、スタート進行時も雨は降り続くなか定刻の 14 時 45 分にスタートを迎えた。SC(セーフティカー)先導の下で各車がグリッドを離れるも、雨量が多く水飛沫が激しく巻き上がるほどの状況下ということもあり、各車が3周目に入ったところで赤旗が提示され、レースは1時間ほど中断に。その後少し雨が弱まったタイミングで 15 時 55 分に走行再開されたが、依然としてコース上の雨量は多いためSC ランが 30 分ほど続く。いつ再開されるかわからない状況のため、各車は車を左右に大きくウイビングさせながらウォームアップを行う。

すると、レース継続可能時間が残り 36 分となったところで SC は隊列を離れてレースが再開されたタイミングで坪井翔選手(VANTELIN TEAM TOM’S)に先行を許すことに。「雨の中でもクルマのパフォーマンスに手ごたえをすごく感じている」ということもあり、残り少ない周回でのバトルも期待されたが、その後も2度3度と SC が導入され最大延長時間を迎える展開となり順位は変わらず 10 位という結果に。ほとんどがSC 先導走行という展開だったが、デビュー戦にしてトップ 10 入りを果たして 0.5
ポイントを持ち帰ったことはチームにとっても大きな成果だった。

スタネックは度々の SC 導入でのタイヤ温度を適正に必死に保つためのウェービングによりレース中に体調を崩してしまい心配だったが、なんとか走り切った。「難しいコンディションでしたが、普通にレースをしていたとしてもポジションを保つだけのポテンシャルはありました。結果としてはポイントを獲得できたのは良かったと思います」と体調回復後に、明るい表情を浮かべていた。ドライバーを含め「ナビクル Buzz MK RACING」一同はポイント獲得に更に士気を高め、気持ちを引き締め翌日のレース
に焦点を合わせた。

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QUALIFYING — Round 2
P20
4月5日(日) 天候:曇り/路面:ドライ

前日の雨は明け方まで降り続いた影響で路面はウエットコンディションだったが併催レースの走行と、日差しの影響で路面上も乾き始める。ところどころウエットパッチが残るダンプコンディションの下で予選がスタート。気温 20 度/路面温度 31 度というコンディションのなか公式予選 A組から出走したスタネックは、前日にクルマのパフォーマンスの高さを実感していただけに、第1戦以上のグリッド獲得に向けて闘志を燃やす。

ところが、アタックラップでアグレッシブに攻めすぎて痛恨のミスが生じてしまい思うようにタイムを縮めることができない。1分 32 秒 132 と自己ベストにも届かず、10 番手となり2戦連続での Q1突破は叶わなかった。しかしながら「今日の予選はとても良いクルマだったけど自分のアタックが上手くいかなくてすごく悔しいです。でもクルマは乗りやすいので満足しています」とポジティブな様子。20番手と後方からのスタートとなるが、レースで追い上げられる自信を持った状態で今大会最後の決勝レースへと臨んだ。

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RACE — Round 2
P17
4月5日(日) 天候:曇り/路面:ドライ

午後にかけてやや分厚い雲が上空を覆っていたが、ドライコンディションでレースはスタート時刻を迎えた。1周のフォーメーションラップを経て各車が再びグリッドに付くと、シグナルのブラックアウトとともに第2戦の決勝レースが幕を開ける。スタネックは「ターン1 に向けてすごく良いスタートができた」と最高の反応を見せてスタートさせていく。しかし、1コーナー進入への際のブレーキングで他車と軽く接触したのちオーバーランし最後尾までドロップ。すぐにコースへと復帰したが、スタネックからの「フロントウイングにダメージを負っている」という無線での訴えを聞き、チームは即座にピットインの準備を行い、フロントウイングの交換を行って再び送り出す。

23 番手でコースへと復帰すると、2周目に1台がコースオフしグラベルにクルマを止めてしまったためSC が導入される。これを機に隊列の後方につくことができた。7 周目に再開されると、いい反応を見せて1コーナーで1台を華麗に抜き去り 21 番手に浮上する。その後1台にオーバーテイクを許すも、離されることなく食らいつきながら周回を重ねていくが、レースペースの良さを感じていたスタネックはペースが上がらない前方の車両に蓋をされる形となってしまい、なかなか思うようにペースも順位も上げることができなかった。レースの3分の1が過ぎるとライバル勢は続々とタイヤ交換などピットインを済ませていくなか、スタネックは 24 周目にピット作業を完了させ 20 番手で復帰。

持ち前のタイヤのウォームアップの良さとフレッシュタイヤを活かしてアグレッシブに走り進め、安定したレースペースを刻んで 17 番手まで順位を上げることに成功。ただオーバーテイクが難しいとされるもてぎだけに終盤でのポジションアップは叶わず最終的に 17 位でチェッカーを受けた。2戦連続でのポイント獲得とはならなかったが、しっかりと完走を遂げてチームに多くのデータを持ち帰った。加えて「もっと上位を狙えるペースでした」とも語り、今後に向けてもポジティブな内容となった。第1戦は雨により SC に翻弄された難しいレースとなった一方で、第2戦はドライコンディションでクリーンなレースができたことで、「ナビクル Buzz MK RACING」にとってもスタネックにとっても収穫の多い一戦となり、良いスタートを切ることができた。チームがさらなる高みを狙うため、引き続き次戦第3戦オートポリス大会も、チーム一丸となり準備を進め、もてぎ大会同等以上の結果を手にすることを誓い、サーキットをあとにした。

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Comments
Driver
Roman Staněk

初めて日本でレースするにあたって初めてのクルマ、初めてのサーキットというなか最初のレースで Q2 に進出できたことはとても嬉しかったですし、チームにも感謝しています。

F2 や F3などヨーロッパのカテゴリーと比べるとダウンフォースが多く、ドライビング方法やクルマのパフォーマンスの高さも新鮮なところがあり自分としても新しいチャレンジになっています。

次戦オートポリスに向けてシミュレーターでコースをしっかりと習熟し、予選でいい順位を残すことができれば、レースもいい結果につなげることができると確信しているので、集中して準備を進めていきたいです。

コンスタントにポイントと結果を残して自分の力強さとパフォーマンスを示していきたいです。

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Director
長谷川 謙一

2月にスーパーフォーミュラへ参戦することが決まってからバタバタと準備をし、全く未知数でもてぎに入りました。

自分の中では『Q1 突破』と『トップ 10 入り』という目標を掲げていて、そこからどのようにチームをまとめられるかが僕の中での課題でしたが、ロマンもチーム全体もみんなが本当に頑張ってくれて、全員の総合力で開幕戦から Q1 を突破しトップ 10 に入り、開幕前に掲げた目標をひとまず達成することができました。みんなに感謝しかありません。

非常にいい流れでチームが動けているので、雰囲気はとてもポジティブです。第2戦もレースペースもよく手応えがあったので、上手く噛み合えば表彰台も狙えるという自信を持っているので、次戦以降も必ず良いレースができると思っています。

いつもあたたかく応援いただいているスポンサー様、関係者の皆様、本当にありがとうございました。

次戦も我々のチームらしく笑顔で真剣にポジティブに、感謝の気持ちでオートポリス大会に挑みます。

引き続き、よろしくお願い申し上げます。

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オフィシャルレポート(PDF)
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レースリザルト
Rd.1
2026-04-04
Qualifying
Q11’30.474
Q2P91’30.263
Race
P10
GridP9
Rd.2
2026-04-05
Qualifying
Q1P201’32.132
Race
P17
GridP20
開催情報
サーキット
モビリティリゾートもてぎ
開催地
栃木県茂木町
開催期間
4月 3日(金)・4日(土)・5日(日)
Rounds
Rd.1 / Rd.2
サーキット
モビリティリゾートもてぎ サーキット図
コース全長
4.801 km
コーナー数
14コーナー